【経理から会計事務所の転職】仕事の違いと気を付けるべきポイント3つ

仕事

こんにちは、こはる(@2y9m1)です。

経理と会計事務所の仕事って何が違うんだろ?

経理から会計事務所に転職したいけど、大丈夫かな?

✔この記事を読んで得られる情報
・経理と会計事務所の仕事の違い
・経理から会計事務所に転職する場合に気を付けるべきポイント3つ

経理から会計事務所に転職することは可能ですが、転職する場合には
気を付けておくべきことがいくつかあります。

中小企業の経理から税理士法人へ転職した私が経理から会計事務所への転職について説明していきたいと思います。

経理と会計事務所の仕事の違い

対象にする仕事の範囲の違い

経理が対応するのは、自分が所属する会社の記帳や決算業務だけです。しかし、会計事務所は、法人から個人まで様々な顧客がいて、それぞれの顧客の記帳や決算業務、申告業務を行わなければいけません。

顧客は一般企業から、社団法人、または個人の顧客は、スポーツ選手からお医者さんまでいます。業種、職種が違えば会計処理は大きく異なってきます。使う科目も違うし、領収書もさまざまです。

より会計と税務の専門的な知識が必要ですし、臨機応変な対応が求められます。

一般企業の場合は簿記の資格は絶対取得するというものではないですが、会計事務所の場合は、少なくとも簿記2級レベルの知識は求められることが多いです。

あと、一般企業の経理の場合、せいぜい知っておくべき税金は消費税、法人税、固定資産税くらいですが、会計事務所があつかう税金の種類は多岐にわたります。

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自分で調べながら仕事を進める力が必要

企業の経理の場合、毎月の業務もある程度決まっていて、マニュアルが整っていることもあります。

しかし会計事務所の場合は、お客さまも多種多様で、仕事内容も給与計算から申告書の作成など仕事の範囲も広いです。お客様の決算期もちがうので、担当する顧客によって繁忙期も異なります。お客様が新たに増えれば、その業種の会計の知識、税務の知識も必要です。

また、会計事務所は大体忙しくて、1から10まで上司や先輩に教えてもらうことはできないと考えていた方がいいです。

自分で調べて仕事を進めなくてはいけない部分が多いので、教えてもらう受動的な姿勢ではなく、積極性が必要になります。自分で調べて動くことができないと辛い思いをすることもあると思います。

対外的なコミュニケーション能力が必要

一般企業の経理ですと、通常コミュニケーションを取るとしても社内の人か、税理士や監査法人くらいかと思います。
しかし、会計事務所の場合は、外回りもあり、コミュニケーション能力が必要です。お客様とメールでやり取りすることも多く、実際に顧問先に訪問することもあります。

また、基本的なビジネスマナーの講習などはないところが多いため、ビジネスマナーはあることが前提です。

新卒を積極的に採用している大手税理士法人を除き、ビジネスマナーの研修などはないと思っておいた方がよいと思います。

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レビュー記事も書いてますので↓参考にしてみてください。

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お金をかせぐ仕事だということ

企業のコーポレート部門は、会社の利益を追求する部署ではありますが、お金を稼ぐ部署ではありません。
それにたいして、会計事務所は、お客様がいなければ経営は成り立たず、お客様に満足してもらうための記帳代行や申告業務、時にコンサルティングを行わなければいけません。
自分の業務が直接会社の売上を左右する、という点は、会社の経理と会計事務所の仕事の違いだと思います。

経理から会計事務所に転職する場合に気を付けるべきポイント3つ

事務所選びは慎重に

基本的に人気のある優良な求人は、会計事務所の実務経験者を対象にしていることが多いので、経理の実務経験だけを求める求人は、年収が下がる可能性があります。

また、会計事務所は、代表の税理士の意向によって、労働時間、労働環境、福利厚生、研修制度に大きなばらつきがあります。自分が転職しようとしている会計事務所はどのような所長が代表で、働いている人はどのような人がいるのか、働く前に事務所を見学させてもらって雰囲気を確認したり、慎重に見極め選ぶ必要があります。

事務所によって特色が全く違うので、自分が求める条件は何なのかを明確にして、転職活動をすることをお勧めします。
ただ、税理士事務所は、全国どこでもあり、2年程度実務経験を積むと、その後の転職は非常に容易です。まず待遇にあまり満足できない事務所でも就職し、実務経験を積む、ということも一つの手ではあります。

今後のキャリアをどうしたいのかを具体的に考えて志望動機を設定する

どうして経理から会計事務所に転職をしようと思ったのでしょうか?

・決まったルーティン業務ではなく、会計・税務についてもっと深く知ってスキルアップしたい
・税理士の資格が欲しいから、実務経験をつみながら勉強したい
・デスクワークではなく、お客さまと対話しながら仕事をしたい

色々な考えがあって、転職しようと思っていると思います。
自分が今後、どのようなキャリアを積んでいきたいのか、それは転職する先の会計事務所で達成できることなのか、よく考えた方がよいと思います。

会計事務所はその事務所によってかなり特色がちがいます。

・昔からのお客様だけの記帳代行、申告だけをするルーティンばかりの事務所
・税理士試験の勉強をする時間もないくらい残業がおおい事務所
・科目合格していない人にはお客さまに訪問する巡回監査をさせてくれない事務所

などもあります

志望動機を自分がどうなりたいか、しっかり固めたうえで考え、履歴書・面接で発言できれば、採用のミスマッチを最小限に抑えることができると思います。

経理から会計事務所への転職の求人は多くない

会計事務所の実務経験者が経理へ転職することは比較的かんたんなのですが、一般企業の経理経験者が会計事務所に転職する場合は、求人は少なくなる傾向があります。
特に年齢が上がれば上がるほど、会計事務所の実務が未経験の人は、一般企業の経理を経験していても就職が難しいことがあります。
ただ、繰り返しになりますが、会計事務所の実務経験が2年あれば、どこの会計事務所にも基本的に転職できます。
もしかしたら、いったん年収を下げたり、待遇に不満があっても我慢しなくてはいけな時期があるかもしれませんが、一度会計事務所で実務経験を2年以上つめば、その後待遇が有利な事務所に転職することもできます。

長期的な視点で考え、そこまでして転職をしたいかも含めて考えた方がよいかと思います。

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まとめ

これから単なる経理や記帳代行は、AIに取って代わられる仕事だと言われています。ただ、企業の経営者の経営・税務の相談相手となる税理士の仕事はなくなることはないと思います。

税理士の資格を取るものよいと思いますが、一担当者として専門的な知識をつけて、お客様と対話しながら仕事を進めていくことができれば、職に困ることはないと思います。

これからの時代は、もしかしたら70歳以降も働かなくてはいけない可能性もあります。自分はどのように仕事をしていきたいのかを考え、今後のキャリアアップのための転職をしてください。ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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